「40代で転職活動を始めたら、書類選考ってどのくらい通るんだろう?」
40代で転職を考えている人なら、気になるところではないでしょうか。
特に私の場合は、デジタルマーケティングの実務経験が約2年。それまでの約14年は国内営業・海外営業で、デジタルマーケティング一筋のキャリアではありませんでした。
しかも、マネージャー経験はなく、時短勤務を希望。
正直、転職活動を始める前から「40代でこの経歴だと、かなり厳しいかもしれない」と思っていました。
実際に12社に応募して、書類選考を通過したのは2社。ただ、その2社から1社は最終的に内定まで進みました。
この記事では、私が40代で転職活動をした際の書類選考の結果と、どんな求人に応募したのか、なぜ書類選考を通過できたのかを振り返ります。
40代転職活動の結果
まず、私の転職活動での結果をまとめると、以下のようになりました。
| 選考 | 結果 |
|---|---|
| 書類選考 | 12社応募 |
| 書類選考通過 | 2社 |
| 書類通過率 | 約17% |
| 1次面接 | 2社 |
| 1次面接通過 | 1社 |
| 最終面接 | 1社 |
| 内定 | 1社 |
12社応募して、書類選考を通過したのは2社。数字だけ見ると、決して高い通過率ではありません。
ただ、私はこの結果を「40代だから転職できない」とは考えていません。
むしろ、自分の経験と求人企業が求めている経験がどこまで重なるかが、かなり重要だったと感じています。
応募職種
今回の転職活動で私が希望していたのは、主に以下のような仕事です。
- 事業会社のデジタルマーケティング
- 事業会社のデータサイエンティスト
- コンサルティング会社のデジタルマーケティング(フルリモート案件希望)
- コンサルティング会社のデータサイエンティスト(フルリモート案件希望)
中でも、データサイエンティストはかなり「ダメ元」に近い応募でした。
なぜなら、私の実務経験はありません。
ただ、以前からデータ分析やデータサイエンスには興味があり、転職を考える前から少しずつ勉強していました。
Pythonはテックアカデミーで学習。
Web制作とデジタルマーケティングはデイトラで学び、データ分析はAidemyで勉強しました。
さらに、統計検定2級も独学で取得しました。
大学は経済学部なので、もともと数字やデータにまったく縁がなかったわけではありません。
「実務経験はないけれど、興味があって勉強してきた」という状態です。
そのため、データサイエンティストの求人も何社か応募してみました。
結果として、データサイエンティスト系の書類選考は通過しませんでした。
40代の書類選考で見られているポイント
転職活動をしてみて、40代の採用では「何ができるか」だけではなく、今までの経験をその会社ですぐに活かせるか、即戦力であるかどうか、がかなり見られていると感じました。
特に私の場合、デジタルマーケティングの実務経験は約2年。
一方で、営業経験は約14年あります。
つまり、「デジタルマーケティングの経験が豊富な40代」ではありません。
企業から見れば、「デジタルマーケティングを2年経験している40代」です。
ここは大きな違いです。実際、求人を見ていても、40代になるとマネージャー経験を求められる求人が増えます。
また、マネージャーでなくても、
「同じ業界での経験があるか」
「同じ職種で十分な経験があるか」
「入社後すぐに一人で仕事を任せられるか」
といった点を見られているように感じました。
私の場合は、デジタルマーケティング職を希望していても、IT企業でデジタルマーケティングを長年やってきたわけではありません。
そのため、純粋な「デジタルマーケティング経験者」という枠では、かなり不利だったと思います。
それでも2社の書類選考を通過できた理由
では、なぜ12社中2社は書類選考を通過できたのでしょうか。
ここは、今回の転職活動で私自身が一番感じたところです。
過去の営業経験が、思っていた以上に評価されたからです。
書類選考を通過した2社は、どちらもデジタルマーケティングの求人でした。
そして、最終的に内定をいただいたのは、事業会社のIT系グループ会社です。
面接などを通して感じたのは、
「デジタルマーケティングだけができる人」
を求めていたというより、
「デジタルマーケティングが分かり、営業のことも分かる人」
を求めていたということでした。
私には約14年の営業経験があります。
国内営業だけでなく海外営業も経験していたため、
- 顧客が何を求めているのか
- 営業がどのように動くのか
- 商品・サービスをどう売るのか
- 社内の関係部署とどう調整するのか
- 海外と仕事をする際に何が必要なのか
といった、営業側の視点があります。
また、英語も比較的得意だったため、海外案件にも対応できる点を評価していただきました。
つまり、私の場合、「デジタルマーケティング2年」という経験だけではなく、「営業14年+デジタルマーケティング2年+英語」という組み合わせが評価されたのだと思います。
確かにIT企業では営業視点で物事を考えられる人材、というのはなかなか獲得できない、とても貴重なように思います。
即戦力ではなく「これから育てる人材」としての採用
最終的に内定をいただいた会社では、私が「IT企業のデジタルマーケティング経験者として即戦力」だったわけではありません。
むしろ、入社後1〜2年程度かけてデジタルマーケティングの経験を積み、営業経験を持つデジタルマーケターとして育っていくというようなイメージで採用していただいたようです。
さらに、これまでの海外営業の経験や英語力を活かして、海外案件にも関わっていくことを想定していただいていました。
これは私にとって、とてもありがたい採用でした。
40代になると、「未経験から新しい仕事に挑戦するのは難しい」
「年齢的に、すぐに結果を出せる即戦力でなければ採用されない」
と思ってしまいがちです。
もちろん、20代・30代と比べれば、企業から求められるものは違います。
でも、40代だから「今までやってきたことしかできない」と決めつける必要はないのだと思います。
これまでの経験と、これから身につけたいスキル。
この2つを組み合わせることで、自分にしかないポジションを作れる可能性があります。
40代の転職では「過去の経験を捨てる」のではなく、組み合わせる
今回の転職活動をして、私が強く感じたのは、
「これまでのキャリアは、新しい仕事に挑戦するときにも無駄にはならない」
ということです。
私は転職前、「デジタルマーケティングをやりたいなら、営業経験はもう古いのでは?」と考えていました。
14年間も営業をしてきたので、これからデジタルマーケティングに軸足を移すなら、営業経験よりもデジタルマーケティングの経験をもっと積まなければいけない、そう思っていました。
でも、実際の転職活動では逆でした。
営業経験があったからこそ、「顧客や営業のことが分かるデジタルマーケター」という、別の強みになりました。
さらに海外営業の経験があったことで、英語や海外案件という別の強みも加わりました。
考えてみれば、40代で転職する場合、20代のように「これから何でも経験できます」という状態ではありません。
その代わり、これまでの仕事で積み上げてきた経験があります。
営業、事務、企画、管理、接客、エンジニアなど、どんな仕事であっても、そこで身につけた知識や考え方、人との関わり方は、新しい仕事でも何かしら活かせるはずです。
だからこそ、40代の転職では、
「今までの経験を捨てて、新しい仕事を始める」と考えるより、「今までの経験に、新しいスキルを掛け合わせる」と考えたほうがいいのかもしれません。
私の場合は、営業14年+デジタルマーケティング2年+英語+データ分析の学習という組み合わせになりました。
これが、そのまま転職市場での自分の強みになったのだと思います。
40代の転職でも「可能性はある」
私の結果だけを見ると、12社応募して、書類選考通過は2社。決して「40代でも簡単に転職できました」という結果ではありません。
むしろ、書類選考で落ちた会社のほうが圧倒的に多いです。
特に、実務経験の少ないデータサイエンティスト職は、やはり厳しい結果になりました。
一方で、デジタルマーケティング職では2社が書類選考を通過し、そのうち1社から最終的に内定をいただきました。
この経験から、40代の転職では「何社通るか」だけを気にするより、自分のこれまでの経験が、どんな会社・どんな求人で価値になるのかを考えることが大切だと思っています。
私自身、最初は「デジタルマーケティングの経験2年しかない」ということを弱みに感じていました。
でも、企業側から見ると、「営業経験14年があるデジタルマーケター」とも言えます。
同じ経歴でも、見方を変えるだけで強みに変わります。
40代で転職を考えている方は、「もう年齢的に遅い」「未経験だから無理」と最初から可能性を狭めずに、ぜひ一度、自分のこれまでの経験を棚卸ししてみてください。
意外なところに、次の仕事につながる「自分だけの強み」があるかもしれません。

