海外営業からデジタルマーケティングへキャリアチェンジし、やりたい仕事に手応えを感じていたものの、組織変更によってデジタルマーケティングの仕事そのものがなくなってしまったことが、転職を考える大きなきっかけでした。
今回は、その後の転職活動のスケジュールと、実際にどのように転職活動を進めたのかを書いてみたいと思います。
結果的には、3月に本格的に転職活動を始め、4月に転職先を決定、4月22日を最終出社日として、5月は少しゆっくり過ごし、6月から新しい会社で働き始めました。
これから転職を考えている方の参考になればと思います。
3月初め|転職を本気で考え始める
3月の初め、4月からの組織変更と自分自身の異動について内示がありました。
この時点で、「やっぱり会社が考えている方向と、自分がこれからやっていきたいことは違うんだな」と感じるようになりました。
それまでも、なんとなく転職という選択肢は頭の中にありました。
ただ、この組織変更をきっかけに、「本気で転職活動をしてみようかな」と考え始めました。
とはいえ、最初から「絶対に辞める!」と決めていたわけではありません。
まずは現在の転職市場がどうなっているのか、自分の経験でどんな求人があるのかを知るところからスタートしました。
転職サイトで情報収集
以前登録していた、
- ビズリーチ
- リクルートエージェント
- リクルートダイレクトスカウト
- Green
などを久しぶりに見てみました。
求人を眺めていると、
「こういう仕事もあるんだ」、「この経験は意外と評価されるんだ」、「この条件だと、選択肢は結構限られるな」
など、自分の市場価値や転職市場の状況が少しずつ見えてきました。
また、スカウトをいただいた転職エージェントとも面談しました。
そこで、
- 現在の仕事内容
- これまでのキャリア
- デジタルマーケティングの経験
- 希望する仕事内容
- 勤務地
- 働き方
- 希望年収
などを伝え、自分に合いそうな求人を少しずつ紹介してもらいました。
この段階では、まだ「応募する」というより、転職市場の情報収集という感じでした。
3月中旬|新しい仕事内容を聞いて転職を決意
3月中旬、新しい部署のマネージャーから、4月から担当する仕事内容について説明を受けました。
そこで、「やっぱり自分がこれからやりたい方向とは違う」ということを確信しました。
会社としては、これまでの海外営業の経験を活かしてほしい。
一方、私はこれまで勉強して経験を積んできたデジタルマーケティングやデータ分析の方向に進みたい。
ここがはっきりと分かれていました。
そこでようやく、「転職活動をしよう」と決心しました。
転職活動を進める上で譲れない条件
転職することを決めたからといって、どんな会社でもいいわけではありません。
特に私の場合、子どもがいるので、働き方については譲れない条件がありました。
エージェントには最初から、
- 現在住んでいるエリアから通える
- フルリモートまたは在宅勤務ができる
- 時短勤務ができる
- 現在の給与水準を大きく下げない
- デジタルマーケティングの仕事ができる
という条件を伝えました。
特に時短勤務は絶対に外せない条件でした。
「転職してから時短が使えませんでした」では、生活そのものが成り立たなくなってしまいます。
そのため、
「もし条件が合わずに落とされても、それなら仕方ない。最初から希望条件を伝えておこう」
と考えました。
転職活動では、少しでも採用される可能性を上げるために、希望条件を隠したくなることもあると思います。
でも、入社してから「こんなはずじゃなかった」となるほうが困ります。
そのため私は、最初から希望条件をかなり正直に伝えましたし、エージェントからもその方がいい、とアドバイスを頂きました。
転職エージェントの質
複数のエージェントと話していると、エージェントによってかなり違いがあることにも気づきました。
同じ会社のエージェントから何人も連絡が来たり、「とにかく応募しましょう!」という感じで、数を重視しているように感じるところもありました。
いわゆる、「下手な鉄砲も数撃ちゃ当たる」というスタンスです。
もちろん、たくさん応募すること自体が悪いわけではありません。
ただ、私の場合は「どんな仕事でもいいから転職したい」というわけではありませんでした。
デジタルマーケティングの仕事がしたい。
時短勤務も必要。
勤務地やリモート勤務にも条件がある。
給与もできるだけ維持したい。
そのため、求人をたくさん紹介してもらうことよりも、自分の条件や希望を理解して、そのうえで求人を紹介してくれるエージェントのほうが合っていました。
中には、地元に根付いていて、近隣企業の特徴や社風までよく把握しているエージェントもありました。私はそういったエージェントにお世話になりました。
履歴書・職務経歴書をアップデート
求人を探すのと並行して、履歴書や職務経歴書もアップデートしました。
転職活動を始めて改めて感じたのは、「自分の経験を、採用する側にどう伝えるか」がとても大事だということです。
私の場合、デジタルマーケティングの経験は約2年。一方で、それ以前には海外営業を長く経験していました。
「デジタルマーケティング経験2年」という部分だけを見ると、決して長い経験とは言えません。
実際、書類選考ではかなり落ちました。
ただ、逆に考えると、「海外営業の経験があり、さらにデジタルマーケティングも経験している」というのは、自分ならではの強みにもなります。
そこで、これまでどんな仕事をしてきたのかだけではなく、
- 何を課題として考えたのか
- 自分からどんな提案をしたのか
- どんな施策を実施したのか
- どんな結果につながったのか
を数値も含めてできるだけ具体的に整理しました。
職務経歴書については、エージェントにも添削してもらいました。
自分では「これくらい普通かな」と思っていた経験でも、第三者から見ると強みになることがあります。
その意味でも、エージェントに書類を見てもらったことはよかったと思っています。
3月後半|書類選考に
3月後半から、本格的に求人への応募を始めました。
働き方・給与・その他条件面を比較し、最終的に10社ほど書類選考を進めてみました。
ただし、面接まで進めたのは2社。
つまり、かなりの会社で書類選考の段階で落ちています。
デジタルマーケティングの経験が約2年とまだ短かったこと。そして、当時40歳だったこと。
転職市場では「40歳くらいまで」という求人も多いと聞いていたので、そのあたりも影響したのではないかと思います。
正直、「思っていたより書類で落ちるな……」という印象でした。
ただ、ここであまり落ち込まないようにしました。
転職活動では、書類選考で落ちたからといって、自分自身を否定されたわけではありません。
企業が求めている経験や条件と、自分の経歴が合わなかっただけ。そう考えて、次の求人を探していきました。
3月末|2社の面接へ
3月末には、書類選考を通過した2社の面接を受けました。
1社目は残念ながら不合格。
理由は、「コンサルティング会社よりも、事業会社のほうが向いているのでは?」というものでした。自分でも納得感はありました。
そして、もう1社。こちらは一次面接を受けたのですが、なんと面接から1時間後に通過の連絡が来ました。
「そんなに早く連絡が来ることってあるんだ!」と、かなり驚きました。
その後、適性検査を受けました。
私は「ASP適性検査」と聞いていたのですが、後から聞いたところ、IT系の適性検査だったようです。
私が就活の時に経験した普通の適性検査とは違い、計算問題めちゃくちゃ多く、プログラミング要素満載。
「爆死だ・・・」と絶望しながらもなんとか乗り切りました。一応IT系の素養はあったようです(笑)
そして4月初旬。社長・役員との最終面接を受けました。
こちらも、なんと面接から1時間後に合格の連絡が来ました。
4月初旬|内定。でもすぐには決めなかった
ここまで来ると、「もう転職先は決まった!」と思いそうですが、私はすぐには決めませんでした。
なぜなら、転職は自分一人の問題ではないからです。
特に子どもがいる家庭では、勤務時間や通勤時間、在宅勤務の有無など、家族の生活にも大きく関わります。
そこで、4月10日頃に家族会議をしました。
新しい会社に転職した場合、
- 新しい仕事に慣れるまでの期間の子供の送迎
- 家事・育児の分担
- 勤務時間
などをどうするのか。
家族で話し合い、転職後の最初の立ち上がり期間について、ある程度折り合いをつけました。
最後の判断材料は「新部署のキックオフ」
そして、もう一つ確認してから最終決断しようと思っていました。
それが、4月12日に予定されていた新部署のキックオフです。実際に新しい部署がどんな雰囲気なのか。どんな仕事をするのか。
もしかしたら、実際に始まってみたら、「意外とここでもやりたいことができるかもしれない」という可能性もゼロではありません。
だから、最後に一度、自分の目で確認してみようと思いました。
そしてキックオフに参加しました。
そこで思ったのは、「やっぱり、だめだ!」でした。ここで、自分の中では答えが出ました。
「やっぱり、この会社に残っても自分がやりたい方向には進めない」
そう判断し、キックオフの二日後の4月14日に、新しい会社には転職する意思を伝え、同時に現在の会社にも退職することを伝えました。
4月22日|最終出社
今回の退職は、比較的スムーズに進みました。それまで所属していたデジタルマーケティングのチーム自体が「発展的解消」という形でなくなっていました。
そのため、「これを誰かに引き継がないといけない」という仕事がほとんどありませんでした。
また、私は4月に異動したばかり。本格的に引き継がれている業務は皆無。
結果として、退職の意思を伝えてからの引き継ぎ関連は全くなく、有給をすべて消化し4月22日を最終出社日としました。
5月|転職前の1か月をのんびり過ごす
そして、5月。新しい会社への入社は6月だったので、丸々1か月ほど自由な時間ができました。
ここはもう、かなり悠々自適に過ごしました(笑)。
働いている間はなかなか取れなかった時間を使って、
- 家のことをする
- 子どもとの時間を過ごす
- 今までできなかったことをする
- 新しい仕事に向けて準備する
など、ゆっくり過ごしました。
転職活動中は、仕事をしながら求人を探したり、書類を作ったり、面接を受けたりと、思っていた以上に忙しかったです。
だからこそ、入社前に少し休める期間ができたのは、結果的によかったと思っています。
6月|新しい会社へ入社
そして6月。いよいよ新しい会社での仕事が始まりました。
振り返ってみると、
3月初め:転職を意識する
↓
3月中旬:転職を決意
↓
3月後半:応募・書類選考・面接
↓
4月初旬:内定
↓
4月中旬:家族会議・最終判断
↓
4月22日:最終出社
↓
5月:自由な1か月
↓
6月:新会社へ入社
という、かなりスピード感のある転職活動でした。
入社のタイミングについては、子供の学校の予定を加味して6月入社にしました。
7月に入ると小学校が後半から夏休みに入り、家庭のスケジュールがイレギュラーとなる可能性があり不安があったためです。
また、前の会社は評価期間に在籍していれば、6月10日の賞与支給日に在籍していなくても賞与が支給される規程だったので、迷うことなく6月入社にしました。
入社月を決めるときは、賞与関連の社内の労働規程を確認することをオススメします。
転職活動をしてみて感じたこと
今回、転職活動をしてみて一番感じたのは、
「自分が何をしたいのか」と「絶対に譲れない条件」を最初に整理しておくことが大切
ということです。
私の場合、
「デジタルマーケティングの仕事がしたい」
という仕事上の希望と、
「時短勤務が必要」、「在宅勤務ができるとうれしい」、「給与水準はできるだけ維持したい」
という働き方の条件がありました。
これらを最初からエージェントに伝えていたので、条件に合わない求人に大量に応募することは避けられました。
もちろん、その分、応募できる求人は少なくなります。
実際、10社ほど応募して、面接まで進んだのは2社でした。
でも、転職は「どこでもいいから入社できれば成功」というものではありません。
入社した後に、「思っていた仕事と違う」、「時短が使えない」、「通勤が大変」
となってしまったら、転職した意味がありません。
だからこそ、「自分にとって何が譲れないのか」は、転職活動の最初にしっかり決めておくことをおすすめします。
転職活動はキャリアを作り直す方法の一つ
今回の転職は、私にとって単純に「今の会社が嫌だから辞める」というものではありませんでした。
子どもが生まれたことをきっかけに、自分の働き方やキャリアについて考えるようになり、育休中に勉強を始めました。
その結果、社内でデジタルマーケティングの仕事に挑戦することができました。
そして、その仕事を続けたいと思ったからこそ、会社の組織変更によってその道がなくなったとき、転職という選択肢を選びました。
一度作ったキャリアを、会社の都合で変えなければならないこともあります。
でも、自分がこれからどう働きたいのかを考え直して、必要な勉強をして、社内異動をして、それでも難しければ転職する。
そんなふうに、自分でキャリアを作り直していくこともできるのだと思います。
私自身、まだまだこれからです。
新しい会社で、これまで勉強してきたことや経験をどう活かしていけるのか。
そして、子育てと仕事をどう両立していくのか。これからのことも、実際に働いてみた経験をまたこのブログで書いていきたいと思います。

